お金がうまく回っていないと、返済日に支払いができなくなってしまうこともありますよね。
- 生活費だけでもギリギリで返済に回す余裕がない
- 仕事が不安定で収入が足りない
- 返済が多く全ては返せない
キャッシング(=お金を借りる)ということは、貸金業者とお金を受け取って利息をつけて返済するという内容の契約をするということです。闇金ではなく普通の貸金業者からキャッシングをした場合は、当たり前ですがお金を返済できなければ契約不履行になります。
ただ契約だからといってもお金がなければ返せないわけですから、どうにもなりませんよね。
そこで、キャッシングをしたけれど本当にお金を返済できない人がどうすればいいのか、というのを考えていきたいと思います。

貸金業者は延滞をどう考えてる?
お金を貸している貸金業者は顧客が「お金返済できません」と言われたらどう思うのか。まあ人によると言ってしまえばそれまでですが(笑)
貸金業はお金を貸して利息をつけて返済してもらうのが商売です。ですから貸金業者は貸したすべての人にキチンと返済してもらいたいと思っています。ただ、お金に困っている人が相手の商売ですから、みんながみんな契約通りに返済できるわけではありません。悪質な場合は、お金を借りるときも返すときも平気で嘘を並べ立てるような人や、借りた後は開き直って返済しない人、逃げて連絡が取れなくなってしまう人も少なからずいます。
また破産や民事再生などの国が弱者のために用意した合法的な手段で債務を整理して返済を免れる人も大勢います。
つまり何が言いたいのかというと、消費者金融などの貸金業者でお金を借りている人の多くは順調に返済できるわけではなく、返済ができない人は全く珍しいわけではないということです。
ですから返済日に「お金がないので待ってください」と言われるのは日常茶飯事でそんなことで金融業者は怒ったりしませんしびっくりしたりもしません(担当者が怒りっぽいことや甘い顔をすると調子に乗るから怒ったふりをすることはあるかも知れませんが)。それに債務者に返済する意思があれば、少し遅れたところで貸金業者が損をするわけでありません。
また返済が遅れる人の評価は、毎回遅れずに返済する人よりは下がりますが、多少遅れても利息を払ってもらえば損をするわけではないので重大に考える業者は多くありません。その程度です。
信用情報はどうなるの?
ただしCICやJICCなどの信用情報には延滞の事実は記録されます。
まず数日でも遅れると遅れた日数が最低5年は残ります。が、これは俗に言うブラックリストには入りません。いくつかある信用情報機関でも、同じ信用機関に登録している業者でないと見えない場合もあります。つまりそこまで重要視されている情報でもないので、少し遅れた程度ならクレジットカードやローンの審査にはあまり影響はありません。
ただし2~3ヶ月、元金も利息も支払わないと「延滞」として金融事故扱いの登録をされます。これは情報を共有しているすべての業者に見えてしまう「ブラックリスト」の扱いです。
- 総量規制に引っかからないのに融資の申込みが通らない
- クレジットカードが作れなくなる
- ローンが組めなくなる
このような扱いになる可能性があり、短期的にも長期的にもいろいろな不都合が出てきます。
じゃあどうすればいいの?
返済日にお金がない場合、ちょっと気まずいかも知れませんがまずは遅れる旨の連絡をしましょう。あなたの事情を伝えないでガンガン督促されるより、自分から説明するほうが相手の対応が何倍もよくなります。メールで問い合わせできるところはメールでも構いません。
その際に伝えた方がいいことは3つ
返済できない理由
当たり前ですが、返済が遅れる説明はしたほうがいいでしょう。
- ○○が壊れてしまって修理代が必要になってしまったので今回は支払いができません
- 予定していた収入がズレてしまいました、などなど
ただ返済が遅れる人は嘘をつくことが多いので、貸金業者はこの言い訳をあまり重要視していません。
また仕事を辞めたりして今後の返済にも影響があるなら、その旨を自分から説明して返済計画の相談をします。
今回いくら返済できるのか
「全くお金がない」とか「食べるものも買えなくなってしまう」というなら別ですが、もし利息だけでも返済できるなら支払ったほうがいいです。なぜかというと、支払日に利息と元金を1円でも減らせれば、返済額全額を支払いできなくても信用情報では延滞にならないからです。(ただし受け付けない業者もいるので確認が必要ですが)
それに大抵の貸金業者は利息だけでも振り込めば、利益はそれで出ているのでそれ以上はうるさく言ってきません。
逆に全く支払えないなら「○○なので今回は1円も払えません」と伝えたほうがいいでしょう。
次の返済日とその根拠
そしていちばん重要なのが「じゃあいつ払えるのか」と「どうして支払えるのか」です。
・次は○日に○○でお金が入るのでそれで支払いできます。
これをちゃんと伝えてOKされれば、その返済日まで連絡はきません。というか次の返済日までは法律で取り立ての連絡をしてはいけないことになっています。
連絡をしないと?
闇金で借りているなら別ですが借金は契約ですので、貸金業者には支払いを督促する権利があり、あなたには支払いをする義務があります。ですから放っておいても支払いしなくて済むようになるわけではなく、連絡なしに支払いが遅れれば貸金業者は取り立てを開始することになります。
- 携帯に電話が来る
- でないとSMSも飛んでくる
- それでも無視していると職場・緊急連絡先・保証人に電話される
- 郵便で督促される
- 保証人に支払いを要求される
という感じで、どんどん事態が悪化してしまいます。このころには貸金業者も手間もお金もかけて取り立てをしているので、連絡をすればアレコレ言われて嫌な思いをすることになるでしょう。それでも放置していれば、法的手続きをとられることもあります。
まとめ
- ちょっとくらい遅れても自分で連絡すれば貸金業者は怒らない
- 利息+1円でも支払えば信用情報は延滞にならない(要確認)
- 信用情報がブラックになるのは2~3ヶ月延滞してから
- 連絡は先に自分からしたほうが楽
- 逃げても解決しない(債務はなくならない)